Not Short Short Stories

ショートショートからタイトルを拾いその場で短編小説風に書くフリースタイルブログ

ショートショートじゃない短編小説その3 弁護する発熱

マソソソマソソソです。

今日はショートショートじゃない短編小説その3です。

 

タイトル:弁護する発熱

 

いつの時代もウイルスなど感染して、熱が出てくるといくつかの選択肢が頭に浮かんでくる。

例えば前の日の夜に発熱すると、明日の学校、会社までに治さないとなぁと寝る前までに重苦しくなる身体と向き合い、熱冷まシートをおでこに貼りながら、消化に良い軽い食べ物を食べて思いを巡らせる。

家族がいない一人暮らしの身だと休んでいられない気持ちにはなる。仕事を休む分、お金のことも考えなければならないし、仕事で他の人に迷惑をかけてしまってはまずい。そんな気持ちになるといつもよりは早めに寝て朝早めに検温計で体温が下がったかを確認する。

36.5度。良かったぁ。このくらい熱が下がればインフルエンザではないな。気持ち切り替えて家を出れる。何も支障なく、いつも通りの生活を送ることができる。

一方、38度前後を彷徨い、しかも家族と一緒に暮らす身となると、いよいよ自己弁護が始まる。あぁ、熱が下がらないままだときっと迷惑をかけてしまう。ふと起き上がってトイレに向かうも足元がふらふらとしてしまい、明日もこの調子ではきっと運転すらままならないし、何より思考能力の低下で判断が鈍り、トラブルを引き起こしやすくなることすら頭をよぎる。

極めつけは、家族から

「無理をしないで休んだ方がいい」

とアドバイスを受ける始末。そうは言っても、と反発的に考えてしまうが、逆効果なのか、考えれば考えるほど熱が上がり、より一層熱を下げるのが大変になる。一番の自己弁護に陥る発熱は知恵熱だったり、考えることで熱が上がることなのかもしれない。時には思考停止がちに無我夢中に楽しむ時を過ごすのも発熱しにくい対策なのかもしれない。

そうだ、今日も登校、出社して遊びまくろう。

 

初めましての方へ↓をご覧下さい。

ネットにショートショート

https://short-short.garden/P-lectureが載っていて

面白そうなので、頭の体操がてらに、

徒然なるままに書いて載せようかと思います。

タイトルはランダムで選択して、即席で

ショートショートにならない短編小説を書いていこうかと思います。